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 9 部材加工 3 2003.5.14記


イージーロッカー 座背 4o綿ロープ編包み
 


  一方相対は言葉の通り、比較対照物(基準)に対してどんな状態で
  あれば良いかになりますが、これも簡単に言えば複数本の部材を
  同じ寸法に仕上げる場合に、設計値(基準値、絶対値)に仕上げる
  ことが理想では有りますが、それよりも複数の部材同士をピッタリに
  仕上げることが重要になる場合です。
  例えば留めで作った額縁などでは、留め部分をピッタリ仕上げるこ
  とが重要ですが、そのためには向かい合う各部材をピッタリ同じ長
  さに仕上げる事が一番大切です。各部材の長さがピッタリであれば
  長さ自体は設計値と多少誤差があっても綺麗に組みあがることに
  なります。

  また、扉への丁番取り付けなどにおいては複数の丁番の支点の軸
  が一直線上になるようにしませんと、スムーズな開閉が出来なくなっ
  てしまいますので一番重要ですが、極端に言って軸が出ていれば丁
  番間の寸法は2センチ3センチ狂っても開閉はスムーズに出来ます
  し、扉自体の本体への取り付けがずれていても、見栄えが悪いだけ
  で開閉自体はスムーズに行くはずです。

  後一つこのイージーロッカーで例を挙げますと、左右に脚、ロッカー
  が二本有りますが、左右それぞれの部材をピッタリ合わせる事が一
  番大切に成ります。狂いが有れば傾き、捩れや強度低下につなが
  ります。ただこれも例えですから、実際には角度の絶対はどう捉え
  るのかなど、色々な要素が絡み合ってきますから、こうしたことにも
  絶対はありませんので、理屈っぽい事をのたまわってしまいました
  が、自分なりに納得できて、少しでも思い通りのものに仕上がる方
  法、考え方をつかめば良いことなのであります。
  
  この辺りのことについては、Challenge の「加工について」にも書い
  てあることです。