あまりためにならない能書きばかりで話しが進みませんので、ロー
プ編みを進めていくことにします。何度も書きますが、ここでは4ミリ
径の金剛打ち綿ロープを編んでいきます。この綿ロープは化学染
料で後染めしたものです。またフレーム各部の寸法は4ミリ径用に
設計して有りますので、ロープ径を変える場合にはそれに合わせて
編み込みに関係するフレーム各部も寸法変更する必要があります。
ここで編む方法はカナコと言ったりしますが、まだ他の呼び方もあ
るようです。どちらかと言えば縦巻きは面を形作るもので、横編み
で加重を受け止める編み方に感じますが、そのためにまず縦巻き
の形を三次元曲面の形に近似値的ではありますが、近づけるため
に上の写真のように、冶具を R 部分の山高部分に留めますが、こ
れは縦巻きの形を矯正するためのものになります。当然冶具をど
こに止めるかで曲面が変わりますので、どこに止めたか寸法を確
認して、図面などにフィードバックしておき今後の参考にします。
座面部分の冶具は縦巻きロープで押さえますので、固定する必要
はありません。また裏側はフレーム仕様の関係から縦巻きが多少
浮くことになりますが、横編みのロープで自然にテンションを掛ける
方向に押さえることになりますので必要ありません。
背部分は脚の前後を冶具で挟みますからゴムバンドで止めますが、
ゴムバンドだけでは縦巻きをしていきますと、後部分は後方に反っ
ていますからテンションで浮いてきてしまいますので、適当にロープ
も併用して縛っておきます。
後部分は板を渡しますが背板の後は外 R ですから、木の平板でも
ロープを通すことで平板が反ったりフレームから浮いてくることで緩
い R が付きますので十分です。
R 冶具の強度が足りなければ重ねたり枚数を増やしたりしますが、
この編み冶具を入れることで横編みのロープが、格段に通しにくく
なりますので必要最小限にします。
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