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 60 綿ロープ編み 25 2003.7.12記

背の編み終わりです

 


  これで下の写真のように背が編み終わりました。後は目を綺麗に
  修正しますが、これは座が編み終わった最後でまとめて行います。

  この椅子の仕様では下側の背座共有部分から上に向かって編ん
  でいきますが、脚の背部分は先細になっていますので、編んだ面
  は縦横絡んでいますからさほど目が動くことはありませんが、左右
  の柱部分は使うことによリ横ロープが上へ上へと寄りやすいので、
  アームの上面部分のロープがアームと空いてくる可能性が高くなり
  ますから、ここは目立ちますので多少のことでは空かないように、し
  っかりテンションをかけて詰めて編んでいきます。また当然テンショ
  ンを掛ければ掛けるほどロープは上へ上へと寄りたがりますので、
  その辺りのことも意識しながら編んでいきます。これはこのイスの
  一番ネックになる部分で、フレーム仕様を洗い直す余地の大きいと
  ころです。

  アーム下部分は編むスペース(上下方向)もそれ程広くありません
  ので、それ程問題になることはありませんし、アーム直下の多少の
  隙は目立ちませんので、とにかくこの部分はしっかりテンションを掛
  けることが最重要項目ですが、もちろん詰めて編むことも大切では
  あります。
  座面も同じ形状ですから同じことが言えるのですが、詳しく書きませ
  んが座面側は寸法的なこともあり、あまり問題にならないでしょう。
    後面は後方に反らしていますから、こうした仕様では編み冶具を抜
  いてしまえば縦巻きが最短距離をとろうとしますので、横編みロー
  プがフレーム(脚)から浮き上がろうとします。それを押さえるため
  にも裏側の横編みは全面しっかりテンションをかけて編みます。
  特にアーム部分は脚の内側を通しますので、ロープの浮きを押さえ
  る最適の部分になりますから、この部分でしっかり縦巻きを脚に引
  き寄せれば収まりがよくなります。