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 12 部材加工 6 2003.5.18記

側座枠挿し込み部分  脚(柱)挿し込み部分

脚(柱)

ロッカー  半対面に切り込みを入れます。

  
  次に今軸傾斜で切り込んだ所を基準に、反対面を切り込んでいき
  ますが、切り込みの面一確認がしやすいように上二枚の写真のよ
  うに、角ノミ盤で切り欠き部分を先に落とします。
  左写真が柱の側座枠差込部分、右写真がロッカーの脚(柱)差込
  部分になりますが、欠き込みホゾ付き三枚接ぎの欠き込み部分の
  処理が少し異なります。
  左の側座枠差込部分は部材に対して角度が付きますので、角度
  冶具を使い角度を出して落とします。右の柱差込部分は部材に対
  して平行ですからそのまま楽に落とすことができます。
  二段目の写真が脚の座とアームの部分、下左写真がロッカーの柱
  の部分を落としたところになります。

  この辺りのことについては Challenge 2 の「ホゾについて 44」前後
    に書いて有りますので参照していただければと思います。
  
  次に先に作っておいた反対面の角度切り冶具を横切り盤に F クラ
  ンプで固定し、下右写真のようにまず少し控えて切り込み後は慎重
  に微調整して面一に切り込みます。写真はロッカーの加工です。

  座とアームを差し込む溝は平行ですが、ロッカーへ脚(柱)を差し込  
  む溝だけは1度テーパー(後ろ側)が付けて有りますので一手間か
  かりますが、ここは特に角度と左右の溝幅とテーパーを付けるが側
  を間違えないように慎重に進めます。ホゾの組み立て自体はテー
  パーを付けてやれば組み立てが楽になりますが、座とアームは絶
  えず上から加重がかかりますから、テーパーが付いていますと逆
  に部材が抜けやすくなりますので、溝は平行にして差し込みます。

  ロッカーの部分は脚の幅も広く部材の伸縮を考えると、なるべくき
  つい嵌め合いにしたいところですが、挿し込みも長いですからクラ
  ンプ締めによる挿し込みが大変になりますし、ロッカーの挿し込み
  口の鋭角部分が潰れやすくなりますので、テーパーを付けてある
  程度までは楽に差し込めるようにして有ります。またここは純粋に
  ではありませんが、加重が挿し込む方向に働きます。ある意味適
  材適所と言うところでしょうか。