次に上の写真のように座面側の本巻き二回捨て巻き二回をワン
セットとして適当に数回仮に巻き付けます。
次に下の写真のように背側も同じように本巻き二回捨て巻き二回
をワンセットとして適当に数回仮に巻き付けます。この時には当然
共有枠部分は、背と座が交互になるように巻き付けることになりま
すが、ロープが緩んだ状態ですからロープを通す位置に注意して
巻き付けます。
次に今背座に巻いたロープを正式に巻いていきますが、まず座側
からしっかりテンションをかけて詰めて巻いていきます。特に座の
後ろの部材(背座共有枠)は下側が直線、上側が R ですからテー
パーが付いた形になりますので、センター方向へ寄ろうとしますの
でしっかり詰めて巻いていきます。
このことを少し詳しく書きますと、背座共有枠は両外が太くセンター
部分が細くなっていますので、巻き始め部分は巻く度に本巻きロー
プが短くなっていきます。前に書きましたように、両端部分は特にテ
ンションを意識して強く巻きますので、詰めて巻いておきませんと後
で詰めようとするときには、張りが強くなる方向へ詰めることになり
ますので、非常に大変になります。
また巻き終わり部分は、逆に本巻きロープが長くなっていきますの
で、詰めるときには特に強い張りにしておきたい端部分の本巻きの
張りが緩んでしまう方向になります。こうしたことから背座共有惑は
特にかくしっかり詰めて巻いておくことが大切です。これは背側を巻
く場合も同じことになりますので、ワンセット巻くごとに木べら(木片)
でしっかり詰めて巻きます。
本巻き二回、前枠に捨て巻き二回巻きましたら、ここでクリップクラ
ンプで止めておきます。
次に背側も本巻き二回、背板に捨て巻き二回巻きましたら、こちら
もここでクランプで止めておきます。
後はこの繰り返しで、仮に巻いてある部分を巻いてしまいます。仮
に巻いてある部分を巻いてしまいましたら、また座と背を数回交互
に通して仮巻きして同じように進めていきます。
ここで一つ注意しなければいけませんが、写真からも分かると思い
ますが、背座共に表側は編治具の上を通しますので問題ありませ
んが、背の後ろ側は編み冶具の間を通すことになりますので、ロー
プをあまり多くけさに取り過ぎますと、ここを通しにくくなりますので
注意してください。
|