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 64 綿ロープ編み 29 2003.8.2記

編み治具を抜きます

編み終わりを座裏で留めます

座裏の編み目を修正します


  上の写真は編治具を二本共抜くところまで編んだ状態ですが、こ
  の辺りから編み終わりまで横ロープは引き通しがかなりきつくなり
  ますので、手間はかかりますが無理をしないように、小まめに分け
  て引き通します。
  横編みは二本ワンセットですから、編み終わりは座面の前側でよ
  く目に付くところですから、うまくピッタリ収まるように詰め具合を調
  整しながら編みます。
  最後に裏側でロープを留めますので、そのまま裏側へ廻して二段
  目の写真のように、適当なところで縦巻きに二箇所ほど縛り、端末
  は押し込んで隠します。
  これで座面の完成です。

  下の写真は裏面になりますが、おおよその仕上がりの雰囲気が分
  かると思います。実際に裏面は編んでいくにつれて、縦巻きは編ま
  ずに通しているだけですから相当ずれてしまいますが、構わず最後
  まで編んでしまい木ベラで写真のように修整します。
  この写真下部の円弧部分から、表の横編みロープを継ぎ足す意味
  が良く分かると思います。当然裏側は目立ちませんので、このまま
  にしておきます。

  最後に背座の目を修正してイージーロッカーの完成です。綿ロープ
  は柔らかいので 2−2−2 で詰めて編むには相当時間がかかりま
  すが、こうした仕様のイス一脚に要する時間は、編み方、手間のか
  け方で相当時間に差が出てしまいますので、大雑把ですが15〜20
  時間程度は見ておく必要があるでしょう。初めはそれでも時間が足
  りないくらいだと思います。編むこと自体も確かに大変ですが、イス
  の形状から編む姿勢や体勢に負担がかかりますし、指にもかなり
  負担がかかりますので、自分なりに色々工夫してみてください。
  熟練しても20時間を切ることは相当大変ではないかと思います。