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      上の写真は編治具を二本共抜くところまで編んだ状態ですが、こ 
      の辺りから編み終わりまで横ロープは引き通しがかなりきつくなり 
      ますので、手間はかかりますが無理をしないように、小まめに分け 
      て引き通します。 
      横編みは二本ワンセットですから、編み終わりは座面の前側でよ 
      く目に付くところですから、うまくピッタリ収まるように詰め具合を調 
      整しながら編みます。 
      最後に裏側でロープを留めますので、そのまま裏側へ廻して二段 
      目の写真のように、適当なところで縦巻きに二箇所ほど縛り、端末 
      は押し込んで隠します。 
      これで座面の完成です。   下の写真は裏面になりますが、おおよその仕上がりの雰囲気が分 
      かると思います。実際に裏面は編んでいくにつれて、縦巻きは編ま 
      ずに通しているだけですから相当ずれてしまいますが、構わず最後 
      まで編んでしまい木ベラで写真のように修整します。 
      この写真下部の円弧部分から、表の横編みロープを継ぎ足す意味 
      が良く分かると思います。当然裏側は目立ちませんので、このまま 
      にしておきます。   最後に背座の目を修正してイージーロッカーの完成です。綿ロープ 
      は柔らかいので 2−2−2 で詰めて編むには相当時間がかかりま 
      すが、こうした仕様のイス一脚に要する時間は、編み方、手間のか 
      け方で相当時間に差が出てしまいますので、大雑把ですが15〜20 
      時間程度は見ておく必要があるでしょう。初めはそれでも時間が足 
      りないくらいだと思います。編むこと自体も確かに大変ですが、イス 
      の形状から編む姿勢や体勢に負担がかかりますし、指にもかなり 
      負担がかかりますので、自分なりに色々工夫してみてください。 
      熟練しても20時間を切ることは相当大変ではないかと思います。 
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