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 4 椅子の設計 3 2003.5.9記


イージーロッカー別バージョン

Exhibitionのイージーロッカー
 

 
  ロッカーと柱、柱と座、柱とアーム組み立てはクランプで締めて組ん
  でいきますが、R や角度が有りますから、締め付け冶具を考えてお
  かなければ組み立てることが出来ませんので、合わせて考えて設計
  していく必要が有ります。
  勿論、組み立て方法だけでなく加工方法も設計仕様と自分の加工
  できる道具や工具の加工範囲までを含めて良く考えていきます。

  下の写真は Exhibition にあるイージーロッカーの写真ですが、ここ
  で書くものは上の写真のものになります。写真では分かりにくいで
  すが、基本的なものは変わりませんが、少しバージョン違いになっ
  ています。上のものは背座ともに2度程傾きを大きくして、背柱は高
  さ方向に50ミリ伸ばしてあり、それに伴ってロッカーも20ミリ後方へ
  長くしています。柱のロッカーに対する挿し込み角度は限界に近い
  ですから20度で変わりませんので、座面部分から背側は後傾させ
  ていますので柱の部材幅寸法を大きくしています。またロッカーも
  R が有りますので、長くした分部材幅寸法を大きくしています。
  具体的な寸法を書きますと、柱が
  45t×90ミリ×895ミリ と 45t×110ミリ×945ミリ
  ロッカーが
  39t×115ミリ×850ミリ と 39t×125ミリ×870ミリ
  になります。また、ロッカーの R はどちらも1345Rです。

  このイージーロッカーは形状から一目瞭然だと思いますが、大本の  
  デザインソースは故ジョージ・ナカシマ氏のコノイドチェアです。この
  ことに関しては Information の「コピーとリ・デザイン 2」に書いて
  います。
  このホゾについては、Challenge の「ホゾについて 7」Challenge2の
  「ホゾについて 42」辺りに書いて有りますので参照していただけれ
  ばと思います。他のホゾについては普通の二枚(重ね)ホゾ、三枚
  ホゾになります。
  このイージーロッカーの形を作る組み方は一つの方法で、まだまだ
  改良すべきところは沢山有るでしょう。方法は色々ありますので自
  分なりに考えてみてください。