ロッカーと柱、柱と座、柱とアーム組み立てはクランプで締めて組ん
でいきますが、R や角度が有りますから、締め付け冶具を考えてお
かなければ組み立てることが出来ませんので、合わせて考えて設計
していく必要が有ります。
勿論、組み立て方法だけでなく加工方法も設計仕様と自分の加工
できる道具や工具の加工範囲までを含めて良く考えていきます。 下の写真は Exhibition にあるイージーロッカーの写真ですが、ここ
で書くものは上の写真のものになります。写真では分かりにくいで
すが、基本的なものは変わりませんが、少しバージョン違いになっ
ています。上のものは背座ともに2度程傾きを大きくして、背柱は高
さ方向に50ミリ伸ばしてあり、それに伴ってロッカーも20ミリ後方へ
長くしています。柱のロッカーに対する挿し込み角度は限界に近い
ですから20度で変わりませんので、座面部分から背側は後傾させ
ていますので柱の部材幅寸法を大きくしています。またロッカーも
R が有りますので、長くした分部材幅寸法を大きくしています。
具体的な寸法を書きますと、柱が
45t×90ミリ×895ミリ と 45t×110ミリ×945ミリ
ロッカーが
39t×115ミリ×850ミリ と 39t×125ミリ×870ミリ
になります。また、ロッカーの R はどちらも1345Rです。
このイージーロッカーは形状から一目瞭然だと思いますが、大本の
デザインソースは故ジョージ・ナカシマ氏のコノイドチェアです。この
ことに関しては Information の「コピーとリ・デザイン 2」に書いて
います。
このホゾについては、Challenge の「ホゾについて 7」Challenge2の
「ホゾについて 42」辺りに書いて有りますので参照していただけれ
ばと思います。他のホゾについては普通の二枚(重ね)ホゾ、三枚
ホゾになります。
このイージーロッカーの形を作る組み方は一つの方法で、まだまだ
改良すべきところは沢山有るでしょう。方法は色々ありますので自
分なりに考えてみてください。
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