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 32 組み立て 4 2003.6.8記

当て板をしてFクランプで締め付けます  ホゾを仕上げます

ホゾ仕上げ終了です 込み栓ホゾのホゾ穴を貫通させます

左右の組み立て

  
  はみ出した接着剤を拭き取り、余分なホゾを切り取りここもホゾ幅
  が広いので楔をしっかり打ち込みますが、ここは二枚(重ね)の込
  み栓ホゾで、ホゾ部分を避けて楔を打ち込みますので必然的に三
  箇所打ち込むことになります。上左の写真のように当て板をしてF
  クランプで締め付けて接着剤の乾燥を待ちます。
  接着剤が乾きましたら飛び出した楔を切り取り、余分なホゾを上右
  の写真のように横ズリベルとサンダーで削りますが、この部分も削
  りすぎは仕上げが厄介になりますので、慎重に少し残して後は手作
  業でサンダーとサンドペーパーで二段目の左の写真のように仕上
  げます。勿論横ズリベルトサンダーがなければ鉋で削ります。
  
  ここも同じように二段目の左写真のように水平のテーブルを取り付
  けた角ノミ盤で込み栓の穴を貫通させますが、ロッカーが邪魔にな
  り加工しにくいかもしれませんが、角ノミを適度な位置に向きを変え
  て加工します。後はノミで綺麗に一さらいします。
  先の込み栓やこうした込み栓ホゾなどを、組み立て後に貫通加工
  するには、ある程度大きい角ノミ盤でなければ加工ができないこと
  もあると思いますが、当然ノミでの加工になります。ただこの場合は
  既に案内穴が開いていますので、加工は容易ですし、うまく仕上が
  ります。
  これで側座枠の組み付けが終了しましたので、左右が完成です。

  次に今組上がった左右を組み立てて行きますが、この組み立てで
  は打ち込む楔の数が多いですから、手際よく作業が進むようにしっ
  かり頭の中でシュミレーションして、必要なものを忘れのないように
  準備しておきます。
  ホゾ穴に接着剤を塗布し片側を馬の上に置きます。次に差し込む
  部材の胴付き面の差し込む側だけに接着剤を塗布して差し込みま
  す。はみ出した接着剤はその都度直に拭き取っておきます。背と
  座の前後を差し込みましたら、反対の胴付き面に接着剤を塗布し
  て反対面を差し込んでいきます。手で押し込めなくなりましたら椅子
  を起こしてクランプ順次移動させながら締めて完全に胴付き面を密
  着させます。
  はみ出した接着剤を拭き取り、余分なホゾを切り取ります。ノミで楔
  を打つ部分に案内溝を付け必要なところをクランプで締めて、楔を
  打ち込み、下の写真のような状態で接着剤の乾燥を待ちます。
  楔はこの組み立てで26本使いますし、折れたりすることも有ります
  ので、足りなくならないようにしっかり確認して準備しておきます。
  これで接着剤が乾きましたらホゾ処理をして、椅子の組み立て終了
  です。