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 3 椅子の設計 2 2003.5.8記


イージーロッカー 座背 4o綿ロープ編包み


  このイージーロッカーでは背座を面ロープで編みますが、綿ロープ
  は結構重いものですから、全体の重量バランスに影響を与えます
  し、また同じフレーム仕様でも、座り心地を考えて背座共に三次元
  曲面を出すようにしますので、編み具合により座り心地は勿論です
  が、揺らした時のフィット感が随分変わります。
  そんなことからロッキングチェアとして、本当の座り心地、使用感
  (揺れ具合)を確かめるには、普通の椅子以上に実際に編んで形
  にして座って見ないことには分かりませんので、質の高いものに纏
  め上げるには試作、改良の繰り返しが必要になります。
  
  この椅子は形状の性質上、ロッカーと柱、柱と座、柱とアームの各
  部分は全て片持ち式で支えることになりますので、それぞれの接合
  合部分は非常に強度が必要になります。
  また、背座ともに座り心地を考えて R を付けて綿ロープで編包みに
  しますので、フレームには非常にテンション(捻じり)がかかり続けま
  すから、背座共有枠に当たる後座枠は部材が太いので、まず問題
  になることはありませんが、背上、座前のフレームは非常に強固に
  組んでおく必要があります。 
  そうしたことから部材としては強度を考えて、有る程度太いものが
  必要になりますから、ベニマツのような軟材では、ますます太くごつ
  いものになってしまいますので、本来は堅木で作るほうが理に適っ
  ているでしょう。
  しかし幸いベニマツはある程度太い部材になっても、圧迫感は少な
  いですし自己主張の少ない木ですから、そこを何とか軟材で出来な               
  いかを考えることも楽しいものですし、片持ち式ですから有る意味
  不自然で無理が有りますが、部品点数も11本と少なくなりますし、
  工夫すれば形状的にはシンプルで面白いものに仕上がるかも・・・
  こんなところも面白いですね〜