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 36 綿ロープ編み 1 2003.6.12記


イージーロッカー 座背 4o綿ロープ編包み

完成したフレーム

 


  オイルが乾きましたら次に綿ロープを編み込んでいきます。
  綿ロープの編み方(巻き方)については Challenge の「イスについ 
  て 3」から色々書いて有りますので、そちらも参考に読んでいただ
  ければと思います。

  重複しますがここでも面ロープ編みの椅子等について少し書いて
  おきます。綿ロープでもペーパーコードでも、編む椅子は多く普及
  していないと思いますが、製作の都合から現時点では機械で量産
  することが出来ませんから、一つ一つ人手で編んで行くことになり
  ますので、どうしても価格的に高いものになる傾向に有ります。
  また実際に編んで見ますと良く分かりますが、こうした椅子のフレ
  ームは相当テンションがかかりますから、柔な作りではとても持ち
  ませんので、ある程度シッカリした作りをする必要が有りますから、
  ますます価格的には高いものになる傾向に有りますが、こうしたこ
  とも大きく影響しているでしょう。

  他の観点からも編んだ椅子のペーパーコードや綿ロープ等は、使っ
  ている間に飲食物をこぼしたりすることもありますし、汚れてきます。
  また弛み緩みが出てきますから、どうしても見栄え的にも悪くなって
  きますので、消耗品として編み変えが必要になってしまいます。
  他の家具などでもそうですが、編んだイスなどを手入れしたり、編
  み直して長く使い続ける発想(ライフスタイル)があまり浸透してい
  ませんので、なかなか難しいものが有ります。
  木の座では当たりがきついので掘り込んだりしますが、どんな形状
  に仕上げても木である限りは限界が有りますが、そうしたことも踏
  まえて編んだ椅子は椅子としてはなかなか捨てがたい良さが有り
  ます。

  編む作業は木工とは少し畑の違う作業になりますが、編み方自体
  は単純で簡単なものですから、どなたでも編むことが出来ます。
  それでも工業的な量産向きではありませんし、DIY好きの方には色
  々な意味で結構向いている椅子の作りではないかと思います。
  勿論簡単な作業では有りますが、これはこれでそれなりの奥深さ
  が有りますので、それもまた楽しさにつながるのではないかと思い
  ます。