オイルが乾きましたら次に綿ロープを編み込んでいきます。
綿ロープの編み方(巻き方)については Challenge の「イスについ
て 3」から色々書いて有りますので、そちらも参考に読んでいただ
ければと思います。
重複しますがここでも面ロープ編みの椅子等について少し書いて
おきます。綿ロープでもペーパーコードでも、編む椅子は多く普及
していないと思いますが、製作の都合から現時点では機械で量産
することが出来ませんから、一つ一つ人手で編んで行くことになり
ますので、どうしても価格的に高いものになる傾向に有ります。
また実際に編んで見ますと良く分かりますが、こうした椅子のフレ
ームは相当テンションがかかりますから、柔な作りではとても持ち
ませんので、ある程度シッカリした作りをする必要が有りますから、
ますます価格的には高いものになる傾向に有りますが、こうしたこ
とも大きく影響しているでしょう。
他の観点からも編んだ椅子のペーパーコードや綿ロープ等は、使っ
ている間に飲食物をこぼしたりすることもありますし、汚れてきます。
また弛み緩みが出てきますから、どうしても見栄え的にも悪くなって
きますので、消耗品として編み変えが必要になってしまいます。
他の家具などでもそうですが、編んだイスなどを手入れしたり、編
み直して長く使い続ける発想(ライフスタイル)があまり浸透してい
ませんので、なかなか難しいものが有ります。
木の座では当たりがきついので掘り込んだりしますが、どんな形状
に仕上げても木である限りは限界が有りますが、そうしたことも踏
まえて編んだ椅子は椅子としてはなかなか捨てがたい良さが有り
ます。
編む作業は木工とは少し畑の違う作業になりますが、編み方自体
は単純で簡単なものですから、どなたでも編むことが出来ます。
それでも工業的な量産向きではありませんし、DIY好きの方には色
々な意味で結構向いている椅子の作りではないかと思います。
勿論簡単な作業では有りますが、これはこれでそれなりの奥深さ
が有りますので、それもまた楽しさにつながるのではないかと思い
ます。
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