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 45 編み込み 21 2004.3.13記

前座枠と側座枠に段差のない椅子です  バイパス部分です

イスの完成です


  ここで少しフレーム仕様の違うイスの例を挙げておきますが、上の
  左写真の座面は、前座枠と側座枠が同じ位置(上下方向)で組ん
  であります。また写真では分かりませんが、後座枠と側座枠の上
  下方向はずらしてあります。

  今まで書いてきた、下の写真のイスの場合との編み上がりの違い
  が良く分かると思いますが、どちらもペーパーコードをフレームに
  掛ける方法は同じですから、前座枠と側座枠が同じ位置(上下方
  向)で組んでいる上の写真の場合は、前後と左右に渡すペーパー
  コードはクロスしてロックする部分が上下に離れますので、ある程
  度編み進むまでは少し厄介です。
  後ろ側は同じように段差を付けてありますので、同じ編み上がりに
  なります。

  また上の左写真のイスでは、前脚を側座枠の途中に角度を付け
  て差し込んでいますが、イージーロッカーの製作過程でも書きまし
  たように、カナコ編みにしろこの編み方にしろ、フレーム全周を編
  んで埋め尽くさないと座面が編み上がりませんので、フレーム(座
  枠)途中に他の部材が接合されている場合は、そのままではその
  部分を編むことができなくなってしまいますので、何らかの方法で
  バイパスを作り、編むロープを逃がしてやる必要があります。

  上の左写真の場合はペーパーコードが3ミリですから、4ミリの貫
  通溝をルーターで空けただけのものです。その右の写真は右座
  枠になりますが、編んでいる途中ですからバイパスの様子が良く
  分かると思います。
  当然こうした部分は、バイパスを通さなければいけませんから、前
  に書いています束に取って編み進めることはできませんので、バ
  イパスの部分は引き通して編んでいくことになります。