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 15 部材加工 12 2003.12.22記

ホゾ加工の終わった前脚間の貫です

 

湾曲(R)を型紙で罫書きます

 

前後の貫を結ぶ貫の二段の丸ホゾ穴をあけます

 

 

 

 


  次に前脚間の貫を加工していきます。上の写真はホゾ加工の終
  わったところになりますが、この貫は足元スペース確保のために
  後方に湾曲させますので、二段目の写真のように型紙で罫書きま
  す。
  この前の貫は丸ホゾで前後を結ぶ貫と接合しますが、接合強度だ
  けを考えれば板目に接合したいところですが、二段目の写真で罫
  書いたように湾曲させますから、目切れを起こさないように板目で
  木取りますので、丸ホゾの接合は柾目側になります。

  この丸ホゾは胴付を設けた通しホゾになりますので、ホゾ穴は三段
  目の写真からわかると思いますが二段の丸穴になります。この場
  合ホゾ穴口は入出共に見えるところになりますので、この貫加工は
  ホゾ穴口の仕上がりを考えれば、なるべく最後にホゾ穴を開けて
  終りにしたいところですが、湾曲加工がありますので手順を良く考
  える必要があります。

  このホゾ穴加工で一番大切なところは、丸ホゾの胴付き部分のホ
  ゾ穴(大きい穴側)の深さを精度よく開けておくことになりますので、
  その精度を出しやすい加工手順を優先します。
  ホゾ穴加工は垂直精度を考えれば、当然ボール盤での加工にな
  ります。ホゾ穴は二段の丸穴を開けますが、なるべく精度良く同
  心円に開けておきたいところですから、まず中心を出すために2ミ
  リ前後の細いドリルで貫通穴を開けます。ドリルが細いので鉄鋼ド
  リルになると思いますが、センターが出にくいので案内のためにセ
  ンターをキリで少し開けておきます。
  またドリルが細いので、木の繊維(年輪)に負けて狂いが出てしま
  う可能性が有ります。板目に対して垂直の穴あけではあまり神経
  質になる必要はありませんが、穴あけに角度が付いてきたり柾目
  側に穴あけする場合には、慎重にゆっくり穴あけします。この貫の
  場合は木取りの関係から、上で書きましたように柾目側に対して
  の穴あけになります。
  こうした場合の丸ホゾ部分は持ち出しにして、平ホゾで組んだりし
  た方が接合自体とイス全体の強度は上がりますので、ケースバイ
  ケースで色々工夫してみてください。持ち出しについてはChallenge
  2にでも書いていくことにします。