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 42 編み込み 18 2004.3.4記

 

前後の座枠だけを編んで埋めていきます

 


  仮に座枠を正方形にした場合は、前後左右の座枠の詰まり具合
  (編み進み具合)が均等ではない場合には前後が先に埋まってし
  まうことも考えられますので、編み進み具合をよく確認調整して四
  辺同時に埋まって編み終わるようにします。

  こうしたことを考えますと、座枠を設計する段階であらかじめ少し
  横長にしておけば、わりと気楽に編むことができるでしょう。
  座るためのイスですから、編むことだけを考えて座枠寸法や寸法
  比を決めるわけには行きませんが、座面の奥行き方向は背当た
  りから膝裏までのイスとしての寸法的な制約が有りますので、ある
  程度限定されてしまいますが、左右方向へは極端に考えれば場
  取る事は別問題として、ベンチのように広くしても座ることになんら
  問題はないですから、そんな事も考え合わせて決めていきます。

  写真のように、前後の座枠に残った部分を編んで埋めていきます
  が、ここからは当然ですが前後座枠だけに編んでいきます。
  ペーパーコードの編み方としては、上の写真の状態から端末をセ
  ンター上側から下側に挿し込み、それを下側を通して前座枠かけ
  て上側に廻し、それをまたセンター上側から下側に挿し込み、これ
  でワンクール終了です。引き続き下側を通して後座枠かけて上側
  に廻し、それをまたセンター上側から下側に挿し込みとなります。
  要するに前後の座枠に対して8 の字を書くように掛けていくことに
  なります。
  後はこの繰り返しで座枠が埋まるまで編んでいき、最後は必ずペ
  ーパーコードをセンター部分の上側から下側へ挿し込んで裏側で
  端末を留めます。
  写真の場合は一回(ワンクール)で埋まりましたので、これでテンシ
  ョンをかけてしっかり正式に編めば座面の編み上がりになります。