写真は右前のロック部分を詰めているところの拡大になりますが、
ここはロックするペーパーコードを上側から下側に通す部分になり
ますので、詰めて決めにくい側です。
何度も書いていますが、ここの処理がこの編み方の一番重要なと
ころだと思います。座枠から座枠へ渡したペーパーコードがクロス
する部分は、必ず接触させて写真の指先の部分でロックしますが、
写真のように編み進めるに従って、ロックする部分がフレームから
離れていきますので、座枠から座枠へ渡したペーパーコードを接
触しやすくなります。フレーム仕様にもよりますが、逆に言えばフレ
ームに近い間は、クロスする部分のペーパーコードが離れている
場合は非常に接触させにくくなります。
そのためにこのイスでは、写真と対角部分のロックのし難さを犠牲
にして、自然にクロスする部分が近付くように、座枠から座枠への
ペーパーコードの渡し方を優先しています。
ロックするペーパーコードを上側から下側に通す場合は、編み始
めはそれ程でもないのですが、間口が狭くなるに従って徐々に決
めにくくなってきてしまいますから、この作業性を優先したいので
あれば、ロックするペーパーコードを全て下側から上側に通すか
け方にする必要があります。何度も書いていますがこうしたことは
自分なりに納得のいく方法を選択していくしかないでしょう。
またもう一つの、座枠から座枠へのペーパーコードは全て下側か
ら上側への渡し方で、ロック部分のペーパーコードが必ず下側か
ら上側へ通る場合は、座枠から座枠へのペーパーコードは斜めに
渡すことになりますので、フレームに近い間はクロスする部分のペ
ーパーコードが離れますので、接触させにくくなります。そうした意
味からも、この編み方では座枠をなるべく薄い(上下方向)仕様に
しておく必要があることが分かると思います。
|