細い貫通穴を開けましたら、まず胴付き部分の大きい穴を上の写
真のように開けます。まだ湾曲加工をしていませんので基準面が
有りますから、ノギスや150ミリのミニスケールで深さを確認しなが
ら慎重にあけます。深さの加工誤差としてはマイナスにはならない
ように、プラスは1ミリ程度の収めたいところです。
次に通しホゾの小さい貫通穴部分をあけますが、なるべくセンター
が変心しないように慎重にあけます。ただここでは貫の湾曲加工
が有りますので、湾曲加工(内 R )してもホゾ穴が貫通しない深さ
までで止めておきます。
二段ドリルでもあれば、正確に同心円の穴をあけることもできます
が、ホゾ穴側は現物合わせでの手加工になりますので、正確に越
したことはありませんが、それ程神経質になる必要もないでしょう。 次に内 R をバンドソーで切り落とし、横ズリベルトサンダーで荒仕
上げして、後は二段目の写真のようにサンダーとサンドペーパー
で仕上げます。写真からホゾ穴センター出しの小さい穴(案内穴)
が開いていることがわかると思いますが、次にこのセンター出しの
穴を案内として通しホゾの穴を三段目の写真のようにあけて貫通
させます。
勿論上の写真の段階で、小さい通しホゾ穴を止めずに貫通させて
も、通しホゾで楔を打ちますので不都合は出ないと思いますが、こ
の部分はよく目に付く側ですから、湾曲加工(内 R )することで荒
れた貫通穴面が出ますし、通しホゾ穴口が乱れた仕上がりになる
可能性が有りますので、些細なことですがそれを嫌ったものです。
こうしたことも正解はありませんので、自分の考えに従って進めて
いけば良いでしょう。 最後に外 R をバンドソーで切り落とし、横ズリベルトサンダーで荒
仕上げして、サンダーとサンドペーパーで仕上げて、下の写真のよ
うに前脚間の貫はひとまず終了です。
当然胴付き部分の大きいホゾ穴は、穴あけ後に外 R を加工します
ので多少ホゾ穴口が乱れますが、この部分は少し強引に差し込み
ますし、裏側になりますので目に付きにくいところですから、見栄え
的にも問題は無いでしょう。
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