上の写真は前項にもありました一周り目の編み込みが終わったと
ころで、下の写真は二周り目の編み込みが終わったところになりま
すが、前項でも書きましたように二周り目からは、ペーパーコードを
座枠から座枠へ渡した四角が一回り目で出来ていますので、その
クロスした部分をうまくロックできるようになります。
この四角部分の形は、編み始めはフレームで決まってしまいます
から、当然殆ど狂わずに長方形(直角が出て対向する辺の長さが
同じ)になっているはずですが、編み進めるに従ってロック部分の
潰し方、編むテンションのかけ加減やフレーム部分の目の詰め方
などの、色々な要素で長方形が歪んできますので、この部分の長
方形が相似形で小さくなっていくように様子を見ながら修正して編
み進めていきます。
見栄えよく編むには対角に走る編み目の稜線が、なるべく直線に
なるように編み上げておきたいところですから、この長方形をなる
べく歪まないように編み進めていけば自然に、綺麗な稜線を出しや
すくなります。
カナコ編みでは編み上がってから、編み目を修正する事は容易で
すが、先に書きましたようにこの編み方では編み上がってから、稜
線部分を綺麗に修正する事は非常に難しいので、まずできないと
思っておいたほうが良いでしょう。勿論多少の修正やフレーム部分
の目を詰めることはできまが、編み進める時点で慎重に作業する
事が一番です。
基本的には、フレームからフレームへのペーパーコードを渡す位
置が、全て均等に進んでいけばロックする部分の位置が決まりま
すので、長方形が歪みにくいはずですから、この部分に特に注意
を払います。
このことに関してペーパーコードは非常に硬いので、フレームに掛
ける部分はなかなかしっかり詰めて、均等に編み進むことができま
せんので、金槌でこまめに叩いてしっかり詰めて長方形を維持する
ようにします。またこの時に状況に応じて木ベラなども活用してしい
きます。
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