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 3 木の選別、木取り、下ごしらえ(木づくり) 2003.8.25記

木取りの終わったところです  下ごしらえの終わったところです

 

 


  木の選別については椅子ですから何度も書いていますように目切
  れなどに特に注意して、なるべく年輪の詰んだ強度のあるものを選
  びます。
  ただそうは言っても現実的には理想的な木ばかりではありません
  ので、支障の出ないと思える範囲でうまく使い回していくことになり
  ます。
  この椅子はペーパーコードで編みますので、そのフレームの性質
  上どうしても座枠の部材は薄くなりますので、木目なども十分注意
  してペーパーコードのテンションや捻りのモーメントに耐えられるよ
  うに考えて選別します。
  木取りでは節、ヒビ、割れ、脂壺などを外して効率良く木取ります。
  特に座枠は切り出す位置を優先し、木目を良く考えて強度確保に
  努めます。また編み込みで隠れてしまう部分は強度さえ確保でき
  れば見てくれは関係ありませんので、そうしたことも考慮に入れて
  木取ります。
  左の写真は木取りの終わったところです。
  下ごしらえ(木づくり)については何度も書いていますので省略しま
  すが、右の写真は下ごしらえ(木づくり)の終わったところになります。

  左右の写真を見比べて見ますと、寸法をかなり落としている部分
  もありますが、写真では分かりませんが木取りの段階でかなり大
  きい割れ、ヒビなどや、その他不適で使えない部分を含んでいる
  部材も有りますから、そこを落として使いますのでそれを見越した
  木取りになっています。