Welcome to   Wood worker kei   home page

    
 

Top
Information
Exhibition
Challenge
Challenge2
Challenge3
Link

 

 Challenge 3   

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40
41 42 43 44 45 46 47 48                        
 2 椅子の設計 2003.8.22記


原寸図と1/10各部材図

 


  椅子の設計については何度も書いていますが、椅子は座り心地を
  考えていく場合には角度、R、寸法、バランスが特に大切になりま
  すので、全体を把握するためには必ず原寸図で設計して行きます。

  この椅子自体は何の変哲も無いものですが、ペーパーコードを編
  む上でこの編み方であるがゆえに必然のフレーム仕様が有ります
  ので、それを踏まえての設計が必要になります。そうしたことやこの
  編み方などについては Challenge の「イスについて 20」より少し書
  いて有りますので、そちらも参考にしていただければと思います。

  極端に言えば椅子は体に接触する部分が全く同じ条件、状態であ
  れば外観、構造がどうであろうと座り心地は同じはずです。
  実際には動かずに座っていることは無いですし、視覚的な要素など
  色々有りますからそんな単純な話ではないですが、単純に考えれ
  ばそうでしょう。
  椅子の設計においてはそんなところを踏まえて、世間一般に評価
  の高い椅子や、自分が座り心地の良いと思う椅子などの寸法、角
  度、素材などを参考に自分なりのフレーム使用を考えていくと良い
  でしょう。勿論人間工学的に研究した色々な数値が書籍に出てい
  ますので、それらも参考にされると良いでしょう。
  あるシートハイで快適な座と背の角度でもシートハイが変われば、
  快適でなくなる事も出てきます。即ちシートハイが変われば各部の
  最適角度が変わってきますし、同じ仕様の椅子で背の高さを変え
  れば背の最適角度が変わってきます。
  またこうした数値も比例的に行かないところも有りますし、各部の
  対地角度を大きくすればするほど、椅子に対する相性の個人差が
  大きくなって来たりしますので、こんなところも椅子の難しさであり
  面白いところです。

  この椅子の編み方自体はロッキングチェアのカナコと違いますが、
  こちらも基本的には四角く編むもので、私見では有りますがこの編
  み方と座のフレームの関係は一つの完成された形が有ります。勿
  論座の寸法比や角度 R など細かい調整は自分なりに必要になり
  ますが、後はその座面のフレームをどんな形状で支えるか、背は
  どんな仕様にするかがが大きな設計ポイントになります。