|
次ぎに前後に角度を付けていますので、まずその部分を落としてい
きます。上の写真のように罫書き、この部分はホゾが邪魔になりま
すから横切り盤が使えませんのでバンドソーで切り落とし、後は横
ズリベルトサンダーでの荒仕上げまでで出来上がりです。
次に仕上げた面に左右勝手の加工で落とす部分を、二番目の写
真のように罫書きます。部材は写真のような位置関係で組みます
ので、右側が前、左側が絞った後ろになります。
罫書き線に従ってバンドソーで落として行きます。
両外部分の R は垂直に切り落としますが、内側部分の R は前項
で書きましたように、必要最小限の切り落としにしてなるべく多く残
し、目切れによる強度の低下を抑えますので、編み込みに不都合
のでる部分だけ落とすために、三段目の写真のように30度強程度
の角度でバンドソーで落とします。
後は切り落とした面を横ズリベルトサンダーでの荒仕上げまでで、
四段目の写真のように出来上がりです。 この側座枠の構造まで含めた作り方は色々考えられますが、前項
で書きましたように後脚間を絞り座面に前後の角度を付ける仕様で
は、この側座枠は結構厄介な部分になります。このイスの場合はホ
ゾ穴加工を含めて、ホゾの加工を楽に仕上げることを最優先しまし
たので、少し部材の歩留まりが悪くなり強度も落ちますし、他の加工
は一手間かかることになります。
この辺りのことは自分なりの作り方を工夫してみてください。
|