丸ホゾが仕上がりましたので、次に丸ホゾの胴付き部分を加工し
ていきます。
まず上の左写真のように、木口に胴付き部分をテンプレートなどで
なるべく同心円になるように罫書きますが、目見当で構いません。
この部分はホゾ穴側の穴あけ加工で同心円に狂いが出ている可
能性がありますし、相対的なものですから現合確認しながら削りま
すので、あくまでも目安線となります。 先に罫書いておいたテーパー線に従って、横切り盤で二段目の写
真のように罫書き線を消さない程度に落とします。 省スペースのために少し写真の順番があっちゃこっちゃしますが、
後は上の右写真のように鉋で丸めていきますが、前部は丸ホゾ、
後部は平ホゾですから、形がうまくつながるように頭の中でよくシミ
ュレーションして削り出していきます。
胴付き部分は、始めは罫書き線を目安にして削り出していきます
が、あくまでも目安ですからある程度進みましたら、通しのホゾ穴
に向きを間違えないように差し込んで、通しのホゾ穴と胴付きのホ
ゾ穴の位置関係を確認しながら、現合優先でうまく収まるように少
しづつ慎重に削り出していきます。胴付きの部分はホゾ穴の深さに
対して8割程度までなんとか入る太さに仕上げておき、組み立ての
段階で強引に完全に差し込んで綺麗に密着させるようにします。
こうした丸ホゾでは手加工による場合は、基本的にこうした作業手
順、作業感覚になります。
下の写真は削り終わったところになりますが、これでひとまず貫加
工の終了です。
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