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 4 下ごしらえ(木作り) 2002.11.9記

短手の寸法だし終了スコヤによる手押しフェンスの直角出し

上左写真のみクリックで拡大します。

手押しによる第二基準面出し自動鉋盤による長手の寸法だし

 

本体框部材の下ごしらえ終了

 


  木取りが終わりましたら椅子の所でも書きましたように、出来れ
  ば3〜5日最低でも1日は置いて養生します。椅子の所では書き
  ませんでしたが、ここに書いている手順は順を追って書いていま
  すが、実際には設計などにおいても、部材の図面を全て書き終
  えてから次の作業に移るのではなく、木の選別でも設計前に有
  る程度目星を付けたりすることも有りますし、木取りなども養生
  の時間を取るために、外形図が出来上がれば部材寸法は直ぐ
  出せますので、まず先に木取りをしてしまい、それから部材の図
  面に取り掛かるようにしたりします。
  こうしたことは臨機応変、柔軟に対処します。

  下ごしらえの作業としては椅子の場合となんら変わることは有り
  ませんので、木口長手を手押し鉋盤で平面を出し(第一基準面)
  自動鉋盤で一面の厚さを決めてしまいます。
  上左の写真は加工が終わったところですが、ここでは本体の框
  材のみ加工していきます。扉と張り板のような板物は、加工後に
  時間をおきますと、反りや日焼け等の余分な神経を使わなけれ
  ばいけなくなりますので、本体作業の進行状況に合わせて適時
  に進めて一気に組んでしまいます。
  また写真の拡大で良く分かると思いますが、木口にチョークで削
  る向き、天地、加工寸法などを自分なりに分かるようにマークし
  ておきます。
  
  次に私の場合は椅子の所で書きましたように、横切り盤で加工し
  てしまいますが、今回4本の柱だけは鉋盤で加工しましたので、そ
  のことについて書きますと、1面の厚さを決めましたら次に手押し
  鉋盤で第二基準面を出していきますが、上右の写真のように手押
  し鉋盤のガイドフェンスの直角をスコヤでよく確認して調整し、
  2段目の左写真のように第二基準面を出します。
  4本の柱の第二基準面が出ましたら、2段目の右写真のように4本
  の削る向きを揃えて両端をFクランプで固定し、4本を一度に自動
  鉋盤で削ってしまいます。勿論これはこの自動鉋盤が大型のため
  に出来ることです。

  最後に横切り盤で長さを決めて、下の写真のように本体框部材の
  下ごしらえ(木作り)が終わりました。
  この長さ決め加工で、上左写真の木口に書いていた加工情報の
  マークは全て消えてしまいますので、自分に必要なものは再度書
  き込んでおきますが、当然今度は木口に限定せず何処でも構い
  ません。