次に2段目の左写真のように、柱奥面より横框前面までの寸法を
確認して、柱奥面から丁番奥面までの寸法を算出します。この算
出した寸法を、その右写真のように上下二箇所、丁番が付く辺り
にマークします。このシャープペンシルでマークしているところが、
丁番の奥面になります。
次に前項で書いたスケール(スペーサー)の上に扉を載せ、このマー
クを目安に上下丁番の奥面を合わせ、3段目の左写真のように丁
番取り付け穴をマークしますが、ここは借り止めする真ん中の穴の
みです。ここの作業だけは一人ではなかなか扉が安定しませんの
で、出来れば誰かに手を貸して頂ければ大助かりとなります。
次にキリで下穴を開けますが、前後はセンターに空けますが、上
下方向は扉の自重等で下がってきますし、スケールも気持ちたわ
み下がりますので、その分を加味して気持ちセンターより上側に
空けます。キリは四つ目を使いここも垂直に注意して、くれぐれも
深く空けすぎないようにします。
次に下の写真のように小さなビスで借り止めしますが、ここでもビ
スの垂直に注意して締めてください。下に置いてあるスケールを取
り去り、扉を閉めて本体と扉の面一と扉上下の隙間を確認します。
日頃の行いが良いですとこれ一発で決まりますが、そうでなければ
ここで扉の上下前後の位置修正になります。
扉側は掘りこみで位置が決まっていますので、本体側で修正する
ことになりますが、ここまでの作業を丁重にしていれば、ビス穴を
埋め直す程のズレは出てこないでしょう。
ズレ分を見て修正して行きますが、修正方法としてはズレ具合を
見て、まだ穴あけしていない上下どちらかのビス締め付け穴でズ
レ分を修正して穴あけして締め直すか、初の締め付け穴を四つ目
キリでズレ分を修正してワンランク大きいビスで締め直します。
まずこれでそこそこの取り付けが出来ると思いますが、駄目であれ
ばこの作業を繰り返します。
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