鉄釘は木に中で錆びて抜けにくくなりますし、1本々は弱いですが
数を打って全体で持たせますから、経験上鉄の釘(小鋲)で十分
だと思っています。
通常は25ミリの物を使っていますが、ここは横框が24ミリですから
19ミリとします。釘の数は1枚に上下各2本合計4本打ちますが、釘
は抜けにくくするために基本的に垂直には打ちません。この場合
は四隅に打ちますので、四方外に向けて四方転びの状態になる
ように打ちます。釘を四方転びに打ちますから釘の頭が傾いてい
ますので、最後に上右の写真のように、釘締めで釘の頭を板の面
より僅かに沈み込むようにします。 2枚目以降も同様に張っていきますが、2段目の左写真のように板
の伸縮を吸収させる隙間を空けるために、ゲージ用に紙を挟みま
すが、牛乳パック程度の厚さが丁度いいでしょう。ただこれも物に
よりバラツキがありますので、0.4ミリ程度を目安にしています。
写真のようになるべく両端近くに挟み、1枚目にしっかり押し付けて
釘打ちし、さらに釘締めで打ちます。
この時に上下均等に押し付けていきませんと、最後に1枚で上下
に寸法差が大きく出やすくなります。
最後の1枚は2段目の右写真のように、張り板上下の空寸法を確
認し、伸縮の空きスペースを差し引いて、その下の左写真のよう
にゲージ用の紙をきつく挟むことが出来るように横切り盤で切断
します。後は同様に釘打ちして、釘締めで打ち板張り終了です。
張り板を釘打ちしたときには、適時反対面に接着剤のはみ出しが
ないか確認し、はみ出しが有ったときには接着剤が硬化しないうち
に綺麗に拭き取るようにして下さい。 下の写真は張り板の終了したところです。
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