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 20 組み立て 8 2002.11.26記


クランプを外したところです  毛布を敷いて作業します

上の写真はクリックで少し大きくなります。
  
ルーター加工の掘り残し部分 掘り残し部分をノミで仕上げます 

互い違いに成った通しホゾ 上部 互い違いに成った通しホゾ 下部 
     

  上左の写真は接着剤の固着が終わりクランプを外したところでが、
  これは背面から見たところです。
  まずホゾ処理をしますが、飛び出した楔を切り取り、ここからは上
  右の写真(これはホゾ処理の終わったところです)のように、誤っ
  て傷をつけたりしにくいように、床に毛布などを敷いてその上に寝
  かして作業します。小鉋で少し残して削り取り、最後にノミで削ぎ
  取ります。  

  次に裏板を張る溝のルーター加工による取り残し部分を仕上げま
  すが、中左の写真は上側の取り残し部分です。必ず白書きで卦書
  き、その右写真のようにノミで目違いが出ないように綺麗に仕上げ
  ます。
  このキャビネットの場合には縦框の板厚が薄いので、写真から分
  かると思いますが、ホゾ木口も少し削り取ることになりますので、
  罫書き線に合わせて慎重に作業します。
  またこうした張り板の家具では、縦横框の切り欠きの釘うち面の
  面合わせを精度良く仕上げませんと、張り板に隙間が出来てしま
  いますので一番気を使うところです。ホゾ加工の段階からとにかく
  この部分に目違いを出さないように慎重に作業することです。

  下左の写真は右前上部分のホゾ処理の終わったところで、互い
  違いなった通しホゾの様子が分かると思います。縦框の上部が
  横框より飛び出していますが、これは前横框のホゾが柱の木口
  近くにきますので、組み立てと楔打ちによる木口割れを予防する
  ためと、天板を載せる上四面の面合わせをしやすくするためです。
  勿論クランプのかけ代になりますので助かります。
  また、その右の写真は同じく下部分ですが、同様に互い違いにな
  った通しホゾの様子が分かると思います。
  こうしたところの楔を打つ位置も、これが正解という訳ではありま
  せんが、私の場合はこうしています。