下ごしらえの終わった側板の長さを切断します。組み立てた両側
框の張り板の部分に原合で確認して、ピッタリに切断します。
張り板は不等幅の板をランダムに並べて張りますので、一度並べ
てバランスよく配置を決めます。
次に上の左写真のようにルーターテーブルで相欠き打ち付け接ぎ
の切り欠きを加工します。この張り板厚は10ミリですから5×5ミリ
の切り欠きとします。その右の写真が張り板を並べたところです
が、この写真でいきますと欠き取り深さ(上下)はお互いにピッタリ
ではなく、ほんの少し深めに掘り重ね合わせた時に0.2ミリ前後段
差が出るようにしておきます。
分かりにくいかもしれませんので別の言い方をすれば、平面に置
いた時には水平の重なり部分に0.2ミリ程度隙間が出来ることに
成ります。
当たり前すぎますが、張り初と張り終わり部分は切り欠きは不要
です。また切り欠き向きによる張る順番は、この写真で行けば右
側が張り初で、左方向へ張っていくことになります。
切り欠き加工が済みましたら、超仕上げ鉋で仕上げ削りしますが、
あまり削りを大きくしないで何度も裏表を通して削り、切り欠き溝
深さピッタリになるようにします。
基本的に張り板は木の動きを考慮して、木表を下にして木裏側か
ら釘を打つようにして張っていきます。
まず釘打ち案内ラインを2段目の写真のようにケヒキで軽く入れま
す。
重なり幅は10ミリですが、ここは木口に非常に近いので釘打ちに
より木口割れを起こす可能性が有りますので、框の切り欠き重な
り部分10ミリのセンターより少し内側にして、木口より5.5〜6.0ミリ
で釘打ち案内ラインを入れます。
次に張る部分に板を置いて、下の写真のように接着剤を何処まで
塗布するか分かるように、シャープペンシルなどでマークします。
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