次に扉の開閉側(左)木端の内側にテーパーを付けます。こうす
ることで扉と柱の隙間を狭くすることが出来ますし、扉の開閉時に
空気の流入出がスムーズになります。
上左の写真のように柱と木端の並行部分は表より3〜5ミリ程度
として、そこから5〜7度程度のテーパーを角度定規で罫書きます。
この辺りの数値は扉の仕様などで変わります。また、R を付けて
も良いですし自分なりのやり方、数値を考えましょう。
罫書き終わりましたら、次にテーパー部分は横切り盤を軸傾斜し
て上右の写真のように切断します。
次の2段目の写真のように、扉をバイスで固定してテーパー切断
部分に仕上げ鉋をかけますが、平行部分は少し狭めにしておき
ます。後は最後に扉をつけた段階で、平行部分を削り最終的な
隙間調整をしますので、平行部分が広くなります。また平行部分
が狭ければ、隙間調整削りが楽になります。
次に丁番を取り付けていきます。この丁番取り付けも簡単なよう
でなかなか難しい作業です。扉側は先の作業で取り付け部分を掘
り込みますから、位置が決まりますので問題なく行くと思いますが、
本体取り付けは位置が決めにくいので、一度ではうまく決まらない
ことが多いでしょう。
そんなことで丁番の取り付けビスは、扉を本体に借り止めして位置
が決まるまでは、なるべく小さいビスで留め修正が効くようにして、
最後に正式なビスで締め付けます。
下のビスの写真は左端が借り止めに使う小さなビスで、この丁番
に付属の正式なビスは右から2番目のビスです。この借り止めの
ビスは頭がかかる範囲でなるべく小さいビスにしますが、これは皿
ビスならではのメリットです。
私の場合は90ミリの一番大きな丁番も左端の小さなビスで借り止
めしますが、正式な付属のビスは右端のビスより一つ大きいもの
になります。
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