これで木口以外の加工が終わりましたが、横切りにかからない
長い部材や厚い部材は当然自動鉋盤で初の作業を繰り返して
加工します。
このとき決める部材寸法は、設計寸法に仕上げ削りで削り取る
分を上乗せし加工しておき、最終的に設計寸法になるようにし
ます。ケースバイケースですが、おおよそ0.2〜0.5ミリ程度見て
います。 最後に全ての部材の長さを横切り盤で決めてしまいますが、念
のために木口の直角はスコヤで良く確認しておきます。長さに
ついてはさほど神経質になる必要はありませんので、横切り盤
付属メジャーの寸法設定で切断します。
写真は下ごしらえが終わったところですが、この写真には座板
のみ含まれていません。座板を作るような幅広の板は、下ごし
らえ後にも反る可能性がありますので、他の作業の流れを見
ながら、座を取り付ける事が出来る状態に合わせて加工をはじ
め、いっきに加工して取り付けてしまいます。
これで下ごしらえ(木作り)の終了ですが、家具作りにおいては
設計した各部材をこのように全てに直角、直線、寸法の出た
状態に仕上げることが基本になります。ここが正確に出来てい
ませんと、後の作業で精度が出ませんし不都合が出てきます。
ここまでは全て機械加工ですし、単調で面白みの無い作業の
連続ですが、縁の下の力持ちで非常に大切な作業ですから、
ここだけは、まあいいや、とならないように抜かりなくやります。 これで木取りした段階では薄汚れていた部材も、そこそこ綺麗
な顔を見せてくれました。これで今夜からは安眠出来るでしょう。
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