仕上がった座板をフレームに乗せ、四方の足と隙間を均一に合
わせビスで止めていきますが、接着剤は使いません。
上左写真のように後座板は邪魔なものがありませんので、普通
のラチエットドライバーで締めることが出来ますが、両側と前は
貫が邪魔になりますのでその右写真のように横締めタイプのドラ
イバーで締めます。
今時、電動ドライバーを使わずに手でキコキコビスを締めている
人がいるんですね〜ビックリ
またこうした座板の取り付けには駒止め金具などを使うことも出
来ますが、如何したことか私の場合は使いません。
2段目の写真左は締め付けの終わった座板を下から見たところ
です。下側が前になりますが、貫がなるべく足元の邪魔にならな
いように、少しですが後方に R を付けてあるのが分かると思い
ます。
その右の写真は上から見たところですが、この椅子は R の付い
たところが結構多いのが分かると思います。
最後に面取りがまだの所を全て仕上げて組み立て終了です。
最後にオイルフィニッシュ仕上げします。エアーガンで木の粉など
を吹き飛ばし、ウエスで綺麗に拭きオイルを塗ります。木口、通し
ホゾや柾目面は良く吸い込みますので、少し多めに塗り足します。
オイルの状態を見て15分〜30分でふき取り始めます。季節でか
なり変わりますが、あまりねっとりしない内にふき取りよく磨きます。
その後1〜3時間は吸い込みの良かった木口、通しホゾや柾目面
はオイルが染み出して来ることがありますので、様子を見ながら
必要があれば磨きます。これを怠りますと面がざらついてしまい
ます。
これで一日(24時間)置いて完成です。お疲れさんでした(^_-)-☆ アームチェアの製作方法、過程を書いてきましたが、いかがでし
たでしょうか? 非常にシンプルな椅子だと思いますが、箱物と
違い R の付くところが多いですし、そこそこ手間もかかります。
また初に書きましたように、ここに書いたことはあくまで私の好み、
考え、解釈のやり方で、常識外れや間違ったことを書いているか
もしれませんので、鵜呑みにしないで、どんな些細なことでも自分
で納得行くまで追求しましょう。こうでなければとか、これが正解は
無いと思います。
機械、工具や考えが変われば制作方法、手順も変わってくるでし
ょうし、素材が変わればそれに適したデザイン、構造、工法が有
るはずです。
ここではハード面を書いてきましたが、構造、寸法、角度、素材、
デザインなど、どんな椅子を設計するかのソフト面もなかなか難し
くもあり楽しいものです。
是非椅子作りにChallengeしてみてください。楽しいですよ〜(^_-)-☆
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