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 30 完成 2002.10.31記


座板取り付け 横締めラチエットドライバーによる締め付け


下より見る(下が前です) 上より見る
 

完成です お疲れさ〜ん

下4枚の写真はクリックで少し大きくなります。

 
  仕上がった座板をフレームに乗せ、四方の足と隙間を均一に合
  わせビスで止めていきますが、接着剤は使いません。
  上左写真のように後座板は邪魔なものがありませんので、普通
  のラチエットドライバーで締めることが出来ますが、両側と前は
  貫が邪魔になりますのでその右写真のように横締めタイプのドラ
  イバーで締めます。
  今時、電動ドライバーを使わずに手でキコキコビスを締めている
  人がいるんですね〜ビックリ
  またこうした座板の取り付けには駒止め金具などを使うことも出
  来ますが、如何したことか私の場合は使いません。

  2段目の写真左は締め付けの終わった座板を下から見たところ
  です。下側が前になりますが、貫がなるべく足元の邪魔にならな
  いように、少しですが後方に R を付けてあるのが分かると思い
  ます。
  その右の写真は上から見たところですが、この椅子は R の付い
  たところが結構多いのが分かると思います。

  最後に面取りがまだの所を全て仕上げて組み立て終了です。
  最後にオイルフィニッシュ仕上げします。エアーガンで木の粉など
  を吹き飛ばし、ウエスで綺麗に拭きオイルを塗ります。木口、通し
  ホゾや柾目面は良く吸い込みますので、少し多めに塗り足します。
  オイルの状態を見て15分〜30分でふき取り始めます。季節でか
  なり変わりますが、あまりねっとりしない内にふき取りよく磨きます。
  その後1〜3時間は吸い込みの良かった木口、通しホゾや柾目面
  はオイルが染み出して来ることがありますので、様子を見ながら
  必要があれば磨きます。これを怠りますと面がざらついてしまい
  ます。
  これで一日(24時間)置いて完成です。お疲れさんでした(^_-)-☆

  アームチェアの製作方法、過程を書いてきましたが、いかがでし
  たでしょうか? 非常にシンプルな椅子だと思いますが、箱物と
  違い R の付くところが多いですし、そこそこ手間もかかります。
  また初に書きましたように、ここに書いたことはあくまで私の好み、
  考え、解釈のやり方で、常識外れや間違ったことを書いているか
  もしれませんので、鵜呑みにしないで、どんな些細なことでも自分
  で納得行くまで追求しましょう。こうでなければとか、これが正解は
  無いと思います。
  機械、工具や考えが変われば制作方法、手順も変わってくるでし
  ょうし、素材が変わればそれに適したデザイン、構造、工法が有
  るはずです。
  ここではハード面を書いてきましたが、構造、寸法、角度、素材、
  デザインなど、どんな椅子を設計するかのソフト面もなかなか難し
  くもあり楽しいものです。
  是非椅子作りにChallengeしてみてください。楽しいですよ〜(^_-)-☆