前項にように木取りした部材は、出来れば 3〜5日そのまま加
工せずに置いておきたいところですし、時間に余裕があれば
もう少し長く置いておきます。しかしなかなかそうも行かない事
が多いのですが、最低でも1日は置いておきます。養生と言っ
たりするようですが、これは切り出す前の板の状態で、色々な
意味でバランスの取れた状態にある訳ですが、切断する事に
より状態が変わり、それぞれの木がまたバランスを取ろうとし
て反りや捩れの動きが出てきますから、切断後直に削ったりし
て下ごしらえしますと、狂いが出て厄介な事になりますので、
その動きが落ち着くまで養生することになります。
これは木により随分個体差がありますので、人の心のようにな
かなか読むことは出来ませんが、結構動いたりしますから大切
なことです。
養生のために置いておく場合には、Challenge2の木の扱いにつ
いてを参考に読んでいただいてもいいと思います。ただこの場
合にはそれほど神経質になる必要は無いですが、成るべく広
い面を重ねないことと、切断した面は重ねないで必ず空気に
触れるようにします。 養生が終わりましたら、切り出した各部材の木口以外の四面
を設計寸法に仕上げていきます。まず一面(木口面の長手側)
の厚さを決めていきます。
写真は部材を手押し鉋盤にかけるところですが、この手押し
鉋盤(ムラ取り鉋)で基準となる各部材1面(第一基準面)の平面
を出します。
この時に部材の順目を良く見極めて、一度手押しをかけて確認
し木口面に順目マークを付けます。一目で判断できる方は無駄
手間になり必要ありませんが、私にはそこまで木が読めません
から必須です。
後一つ表裏(一対)のどちら側から手押しを掛けるかになります
が、定番の上に置いて成るべくガタつかない面からかけます。
即ち凹面からかけることに成りますが、これは体験してみれば
何方でも意味が分かります。また捩れがあり斜にガタつく場合
には、注意が必要でそれなりに対処しますが、ヒ・ミ・ツ!!
と、そんなことを書いている場合では有りませんので続けますが、
各部材の第一基準面が出来ましたら、ここからは人により多少
手順が変わると思いますが、次項で続きを書いていくことにし
ます。あら〜続かずに終っちまった!!
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