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Challenge 3
15 部材加工 8 2002.10.16記 |
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次に背板の外 R をバンドソーで切断し、横ズリベルトサンダーで
上写真左のように荒ら仕上げしますが、ホゾと外 R の位置関係
から分かると思いますが、こうした所の加工は横ズリ式ベルトサ
ンダーが重宝します。
後はサンダーとペーパーで仕上げ、次に背当たりを良くするため
に縦の R を付けます。先に書きましたように背板の片側には3本
卦がいた残りの線に従って、上右写真横のように横ズリベルトサ
ンダーをこの椅子では19度程度倒し、テーパー削りします。
2段目の写真が荒削りの終了した背板です。写真では分かりやす
くするために、2本共削り部分を上にしていますが、実際の組み立
てでは下側の背板は削り部分が下になり、2本の背板全体で滑ら
かな R が付くようにします。
次にこのテーパー削りは先の加工した内 R と稜線が出た平面と
平面ですから、3段目の写真のように反り台鉋で稜線を消しなが
ら、スムーズな R が出るように頭の中でイメージしたラインに削り
出します。こうしたところは先に基準面のことで書きましたように、
感、手加減ですからなかなか楽しめます。
ここでそろそろ目敏い方は気付かれているかも知れませんが、
私の〜私の〜彼は〜左巻き〜♪ そうなんです。私は左巻き、
いやいや、チャウチャウ。犬チャウ、左利きなんです。これって家
具作りでは結構便利なんです〜ワン。
おおよそ鉋で削りましたら、後は今までと同様にサンダー、サンド
ペーパーで滑らかな曲面に仕上げます。下の写真が仕上がった
ところですが、上が上の部材で上端テーパー、下が下の部材で
下端テーパーです。上下部材の木端の板厚を見ていただくと分
かると思いますが、ベニマツは強度が弱いので中厚にしています
から、テーパー削りすることで見かけ上の木端の板厚が薄くなり
スッキリします。
ただこの辺りの解釈は個人的な好みによるものです。
後は座枠、貫、アームと単純な R ですから同様に、サンダー、サ
ンドペーパーで滑らかな曲面にし上げます。 |
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