選別して黒チョークでマークした線に従って切断していきますが、
私の場合横は写真のように横切り盤で切断しますが、写真右
奥に写っている散乱した端材は、え〜壁紙ですからね、うまく
貼ってありますでしょ、誤解しておいて下さいね。しかし、染みが
付いて汚い板ですね、これで綺麗な椅子が出来るのでしょうか、
不安が募ります。
この板はたまたま1600ミリですから横切りにかかりますが、ス
トックしている板は3800ミリ定尺ですから、あまり大きな横切り
盤ではありませんので、かかる寸法までは両刃ノコでギコギコ
手を切断します。いやいや手を切断してはいけませんね、手で
切断します。
縦も横切り盤で切断します。チップソーの出にもよりますが、
1050ミリ程度までしか切断する事が出来ませんので、それ以
上長い部材になりますとバンドソーで切断します。
前項で書きましたように、切断寸法は木作り(下ごしらえ)寸法を
考慮して大きめに切り出しますが、ケースバイケースはあります
が、設計寸法より板厚で2〜5ミリ、幅で3〜10ミリ、長さで10〜20
ミリとして切断します。
前項で書きませんでしたが、ベニマツは脂が溜まる脂壺が有り
ますので、椅子では極力避けるようにします。勿論箱物でも成る
べく避けるようにしますが、見えない所などや木の粉とボンドを
混ぜたもので埋め、支障の出ないように使います。
木に内部にある脂壺は外から判断することは出来ませんので、
切断や削り出しで現れて来る事もあります。そんな時には天を
仰いで日頃の行いを反省して悔い改めて作り直すか、やけくそ
でそのまま使います。
また、節はその状態や大きさにもよりますが、脂壺と同様に椅
子では成るべく入れないようにします。 切断する前の大きな板の状態ほど木の天地が判断しやすいの
で横切り盤で切断する度に木口面の末(木上)側にチョークで
線を一本引いておき、これを末(木上)側のマークとします。
木表、木裏、木端面では自動鉋盤(プレナー)をかける事で消
えてしまいますので木口がベストでしょう。
下の写真は一脚分の木取りが終わったところです。少し見難
いかも知れませんが、木口面には次の作業のために、長さ以
外の加工断面寸法が○○×○○と書き込んでありますが、こ
れ必要ですよ!!
|