Welcome to   Wood worker kei   home page

    
 

Top
Information
Exhibition
Challenge
Challenge2
Challenge3
Link

 

 Challenge 3   

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30                    
 12 部材加工 5 2002.10.13記


横切り盤ホゾ縦切り冶具

ホゾ縦切り幅決め  ホゾ穴にホゾ幅現合確認

ホゾ穴にホゾ長手現合確認

部材のホゾ加工終了
 


  ホゾ幅を決めていきますが、私の場合は上写真のような冶具を
  横切り盤のスライドテーブルに立て、Fクランプで2箇所固定して
  ホゾを加工していきます。これは要するに部材をスライドテーブル
  に立てて縦切りする事になり、ホゾ取り盤と同じことです。
  この機械でこの方法ですと、丸ノコが良く切れる状態であれば、
  0.1ミリ単位を意識して加工できますので、私が作る程度の家具
  であればまずまずでしょう。

  2列目左の写真のようにホゾを加工していきますが、前項で書き
  ましたように、一度で決めないように必ず1ミリ前後はホゾ幅が
  広く仕上がるように加工しますが、初の切断は端材が残りますか
  ら、切り落としでは端材が飛んだり、ノコ刃とテーブルの隙間に
  挟まってしまう可能性がありますので、最後まで挽き切らずに止
  めて、後は手で折り取ります。
  この時に縦横どちらでもホゾがセンターであれば、両外を基準と
  して加工していきますので、自然にセンターが出てしまいますが、
  変心した部分については初に加工した面が基準面になりますの
  で、どちらの面を精度良く出したいかを考えて、加工順序を決め
  ます。
  次にノギスでホゾ寸法を確認し、修正分を調整して再度加工しま
  すが、最終的には設計値に仕上げるのではなく、ホゾ穴に調子
  よく入るように加工するのが目的ですから、2段目右の写真のよ
  うに必ずホゾ穴に現合確認します。

  通しホゾは外からホゾの収まり具合が見えますので、幅は緩くな
  らないように特に慎重に加工します。今までの作業は全て機械
  で加工していますが、それでもホゾの嵌め合い確認では、色々
  な要素の重なり合いで緩い、きついのバラつきが出ますので、
  一番緩いもので丁度良いものに合わせ、後はノミで修正するよ
  うにします。
  ただ幅方向も楔を打つことにより多少広がりますので、嵌め合
  いのこうした感覚的な事は、言葉や文字で伝えることが出来ま
  せんので、最終的にピッタリ収まるような、自分なりの嵌め合い
  感覚を体験して見つけてください。
  縦(長手)方向は楔を打ち押し広げますので、幅方向ほどは神
  経質になる必要はありません。この椅子では止めホゾはありま
  せんが、止めホゾではホゾの効かせ寸法を通しホゾよりは慎重
  に決めていきます。

  ホゾ幅が仕上がりましたら縦(長手)を決めていきますが、こちら
  も3列目写真のように現合確認して、当然一度で決めないように
  して仕上げます。下写真は全ての部材のホゾを取り終えたとこ
  ろです。

  またこの作業方法ではノコ刃の角度を微妙に調整できますので、
  本当に僅かですが、ホゾ全体に先細のテーパーを付けて仕上げ
  ますと、組み立てやすくなりますしホゾ元はピッタリ決まり、通し
  ホゾですから楔を打つことでホゾ先も広がりますので、うまく収
  まります。