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 17 部材加工 10 2002.10.18記


ホゾ胴付き面のノミによるすき取り  面取り鉋による面取り仕上げ

反り台鉋による 内R 面取り仕上げ     ノミによるホゾ元 外R 面取り仕上げ

ノミによる木口 外R 面取り仕上げ

  部材加工終了
 

  部材の最終仕上げをしていきますが、まず全てのホゾ胴付き面
  を上左写真のように周囲を1〜2ミリ残し0.1〜0.3ミリ程度すき取
  ります。こうすることで部材同士が密着しやすくなり、綺麗に仕上
  がります。またここが接着剤溜まりになります。
  次に平面部分の仕上げ鉋をかけます。超仕上げ鉋のかかるも
  のは超仕上げで、それ以外は手鉋をかけます。
  次に各部の面を取りますが、私の場合は一番単純な糸面で仕上
  げます。面取り幅はケースバイケースですが、標準的には1.5〜2
  ミリとしています。
  面取り鉋で上右写真のように、直線部分と外 R のかかる部分を
  面取りします。写真はアーム外側ですが、写真を撮るためにバイ
  スで固定しています。実際には手持ちですし、面取り鉋自体は特
  別長いもの以外は、手持ちで部材を面取りすることが殆どです。

  次に面取り鉋のかからない部分の面を仕上げていきます。2段目
  の左写真は内 R 部分を反り台鉋で面を取っているところです。
  その右写真は鉋のかからないアームのホゾ元近くです。3段目の
  写真はアーム先端の木口 R 部分のノミによる面取りですが、ここ
  は小鉋でも良いでしょう。この木口部分はノミにしろ鉋にしろ良く
  切れる刃物で加工しませんと、繊維が潰れたり削り筋が出たりし
  ます。
  もう気が付かれたかも知れませんが、今時ですとトリマで面を取
  られる事も多いと思います。この椅子の部材であれば全てトリマ
  で面取り加工出来るでしょう。しかしここでは何故か鉋とノミで面
  取りしていますし、サンドペーパーも出てきません。
  こんな時代遅れな作り方をしているやつが、まだいるんですね〜
  ここに (^_-)-☆

  下の写真は座板以外の部材加工が全て終わったところです。
  上から左右貫、背板、前貫、左右座枠、アーム、前足、前後座枠、
  後足になります。
  次はいよいよ組み立てにかかります。