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 10 部材加工 3 2002.10.11記


後脚後面ホゾ穴の罫書き

後脚ホゾ穴加工終了

部材のホゾ穴加工全て終了
 

  後ろ足曲線の仕上げが終わりましたら、加工により消えてしまっ
  た背面部分のホゾ穴を、側面に残っている罫書き線を元に上の
  写真のように入れますが、本当に軽く書きます。ベニマツは非常
  に柔らかいので、強く罫書きますとシャープペンシルの罫書き跡
  が残ってしまいますので、もう一度サンドペーパーを掛けることに
  なってしまいます。例えば0.5ミリの芯でしたら2Bの一番濃いもの
  を使うようにします。
  後は角のみ盤で途中までになっていた、ホゾ穴を貫通させますが、
  ホゾ穴が前後にずれないように、前側から途中まで空けてある
  ホゾ穴で角ノミの前後の位置を拾いひっくり返して貫通させます。
  この時もここでは1枚ホゾですから、位置を拾う場合にはどちらの
  面をフェンスに当てて拾ったかの、基準面を変えないようにして
  加工することで、狂いを最小限に抑えることが出来ます。

  この椅子では使いませんが、2枚ホゾの場合にはホゾ穴の両側
  面を基準面としてフェンスに当てますので、非常に精度良くセン
  ター振り分けでホゾ穴を開けることが出来ますが、1枚ホゾの場
  合にはいくら角ノミ盤でも僅かな変心が出ますので、基準面を良
  く考えておく配慮が必要です。椅子の場合はそれほどでも有りま
  せんが、箱物では特に大切です。
  中の写真はホゾ穴加工が終わったところですが、後は今卦書い
  た背面の線を消しゴムで消しておきます。
  
  次にアームのホゾ穴を開けて、下の写真のように全てのホゾ穴
  加工が終わりました。