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 28 座板作り 2 2002.10.29記


ルーターテーブルによる雇いざねの溝加工

雇いざね接ぎクランプ締め

自動鉋盤による面修正
 


  次に雇いざねを入れる溝を上写真のように、ルーターテーブルで
  彫ります。この椅子では6ミリ幅で深さは12ミリ程度です。この深
  さは他の場合ほど慎重には調整しません。

  座が板の椅子では通常、反り止めの蟻挿しを入れますので、木
  裏を上(座面)にして作りますが、この椅子では価格の関係で座枠
  にビス止めしますし、板厚も薄めで反る力も弱いですから見た目
  を優先して木表を上(座面)にします。
  そうしたことから、座枠に乗せる木裏を基準面(下)として加工して、
  座枠に当たる面が極力正確に平面が出るようにしていきます。
  今回は自動鉋盤で一気に削って修正してしまいますので、ケース
  バイケースでそれほど神経質になる必要は無いのですが、絶え
  ずそうした意識で加工することは大切です。

  次にこの溝に合わせて雇いざねを加工しますが、板目で作ります。
  後は接着材を塗布して2段目の写真のようにクランプで密着させ
  て乾燥固着を待ちます。木裏の平面をスケールでよく確認して、
  狂いが有ればクランプの締め付け具合を調整します。
  板接ぎの場合にはホゾなどよりも長めに乾燥時間をとりたいとこ
  ろです。出来れば1日はそのまま置いておきます。
  この時の接着材の塗布は両木口部分は少したっぷりにしてあふ
  れ出るようにします。
  私の場合には雇いざねを止めずに通しで入れますので、使用寸
  法に切断した時の木口部分に空いた部分が出たりしないように、
  念には念を入れて見栄え良く仕上がるようにします。

  乾燥が終わりましたら裏表を自動鉋盤で一削りして面修正します。
  下の写真は自動鉋盤にかけるところですが、まず基準面とした
  木裏を下にして木表側から削って行きますが、写真のようにチョ
  ークで線を書き、この線が全て消えるまで慎重に少しづつ削りま
  す。次に木裏も同じように削ります。後は仕様の板厚に仕上げ削
  り分を上乗せした寸法に削り出します。
  出来れば最後の一削りは表になる木表側で終わるようにします。
  これは他の場合でも同様で、自動鉋盤では材をスライドさせるテ
  ーブル面やローラーに、削りくずが付着して部材に押し跡が付いた
  りする可能性が高いので、最後の一削りは見えがかり面を削るよ
  うにします。