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  いのちの授業 鈴木中人

いのちの願い 


 
 『限りある”命”を、どう”使”うかを問いかけてこそ、本当の使命感となる』 いのちの授業の思い



   東日本大震災の被災地での講演会に伺いました。
   生命保険関係の会です。講演後、その代表の方が涙を流しながら言われます。
   
   「あの震災で、仲間がたくさん死にました。
    でも僅かしか、保険を払えませんでした。もちろん、お金で命は救えません。
    でも、せめてお金があれば、遺された人の生活は再建できたはずです。
    なぜ、もっと必死で保険を勧めなかったのか、申し訳ない気持ちでいっぱいです」

   今、その方は、必死で保険を勧めています。   

   あなたの仕事は何ですか?
   以前のその方は、「保険を売っています」。
   今のその方は、「いのちを支え守る仕事をしています」と答えられるでしょう。

   私たちは、全て「いのちを支守る仕事」をしているのです。 
   食品・農業は、食で命を育みます。
   建設業は、社会の生命財産を守ります。
   流通・小売り業は、生活の営みを支えます。
   金融・製造業は、そのサービスと製品を通じて社会に貢献します。
   行政・医療介護は、いのちのセーフティーネットです。
   教育は、いのちを育みます。
   その一つが欠けても、いのちを支え守ることはできません。
 
   モチベーション、それは誰かが高めてくれるものではありません。
   自分で自分の仕事をどう意味づけるか、それで決まるのです。
   
   「使命」。「命」を「使」うと記します。
   限りある自分の命をどう使うか。
   そう問いかけてこそ、本当の「使命」が芽吹くのです。

   ぜひ、いのちに向き合い、問いかけてください。
   きっと、あなたの心の根っこを深めてくれます。

   

   
   
 






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