17歳の誕生日おめでとう!
5月7日
6年生の女の子の事故に遭遇しました(2005年3月21日)
加害者の刑事裁判報告
「交通事故は犯罪」訴え (朝日新聞 2006年7月30日朝刊より)
死者数の統計には、事故発生から24時間をすぎて亡くなった例は含んでいない。現実の犠牲者数は、ずっと多い。家族にとれば、突然命を奪われるのは『殺人』と同じ。(2006年8月21日)
2003年8月13日午後2時40分頃、自宅近くの三叉路の横断歩道上を自転車に乗って横断中に、わき見運転の普通乗用車(商用バン)にはねられ、呼吸停止、出血性ショック、深昏睡の重症を負い、搬送先の救命救急センターで人工呼吸器の助けを借りながら、最後の貴重な9日間を生き抜き、8月21日深夜、天国へ旅立ちました。
わき見運転で全く減速しないままの車に、自転車に乗った足元を払われ、身体はボンネット上を滑りとび、頭からフロントガラス右端の金属枠(ピラー)部分へ突っ込み、すべての力が首にかかってしまったようです。この際、上位頸髄(頭と首の間)が損傷され、一瞬にして呼吸が停止してしまったと思われます。また頭へ血液を送る血管の一つである椎骨動脈がちぎれ、頚部と縦隔に大出血を起こし、出血性ショックに陥ったと思われます。みなみの身体は前方へ数メーター飛ばされました。身体に擦り傷が全く無いことから、斜め上方へ放り出され、放物線の軌跡を描きほとんど真上からストンと着地したものと思われます。不思議なことに左右の第1肋骨骨折と足の打撲と擦り傷、右肩の擦り傷を除いて首以外には外傷がまったくありませんでした。すべての力が不幸にも首にかかってしまったと思われます。また、直後からショックに陥るほどの大出血を来たしていますが、体表への出血は見られず、首と縦隔に大きな血腫を作る内出血のみで、現場には一滴の血も落としていません。
突然襲った交通事故という不幸な出来事により断ち切られてしまったみなみの人生。本当はもっとずっとおばあちゃんになるまで続いていたに違いありません。
事故以来、数多くの皆さんの暖かい心に触れ、どんなにか力付けられました。事故直後に偶然通りかかり病院まで付いて来て下さった救急救命士の方、最後の9日間を暖かく見守って下さった救命救急センターICUのスタッフの皆さん、毎日朝夕見舞って下さった中学校の先生方、本当にありがとうございました。通夜、葬儀に参列して下さった長久手中学校の大勢の生徒さん、ご父兄の皆さん、先生方、そしてすべての皆さん、本当にありがとうございました。みなみもきっと喜んでおります。
「森にかえったしな乃」ちゃんのホームページを拝見して、みなみのためにも追悼のホームページを作ってあげよう、そして、これ以上交通事故による不幸な犠牲者を出さないよう活動して行こうと思い、みなみのホームページ「天国のみなみへ」を開設しました。
2003年9月15日 父 たかあき