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体を構成する元素とその含有量

主要元素(Major element)
生体の約96%は酸素(O)炭素(C)水素(H)窒素(N)の4種類の元素で占められています。
エネルギー源となる糖質(CHO)脂質(CHO)蛋白質(CHON)をはじめ、水(H2O)
二酸化炭素(CO2)も全てこの四元素によって構成されています。
酸素(O)62〜65% 炭素(C)18〜21% 水素(H)9〜10% 窒素(N)約3%

主要ミネラル(Major minral)
104種の元素から、酸素(O)炭素(C)水素(H)窒素(N)の4種類を除いたものはミネラル(無機質)と言い、その中でも、生体内に多量に存在するものは主要ミネラルと呼ばれ、
歯や骨を形成すると共に、血液中にも多く存在して、体の正常な機能の維持に重要な役割をしています。
体重60Kgあたりの含有量
カルシウムCa900〜1320g リンP480〜720g カリウムK 138〜210g イオウS 96〜150g
ナトリウムNa48〜90g 塩化物Cl 48〜90g マグネシウムMg16〜30g

微量ミネラル(trace element)
ミネラルの中でも、生体にごく微量にしか存在しないもが微量ミネラルと呼ばれるものです。
その働きはまだ不明な部分もありますが、生体が正常な機能を維持する上で不可欠の要素をもつことが証明されつつあります。
体重60Kgあたりの含有量
ヨードI
フッ素F
鉄Fe
亜鉛Zn
ケイ素Si
マンガンMn
コバルトCo
30mg〜8.4mg
痕跡〜5.4mg
2.4mg〜3.0mg
痕跡〜2.4mg
痕跡〜600mg
180mg〜300mg
痕跡
モリブデンMo
銅 Cu
セレニウム Se
クローム Cr
ニッケル Ni
リチウム Li
バナジウム V
痕跡
痕跡〜90mg
痕跡
痕跡
痕跡
痕跡
痕跡

ニッケル(Ni)は酵素活性の維持に必要
リチウム(Li)が欠乏すると躁鬱症的障害が発生
バナジウム(V)は脂質代謝に関与

金 属 含 有 酵 素
1.力タラーゼ  Fe
2.ラクトペルオキシダーゼ  Fe
3.甲状腺ペルオキシダーゼ Fe
4.好酸球ペルオキシダーゼ Fe
5.アルデヒドオキシダーゼ  Fe.Mo
6.キサンチンオキシダーゼ  Fe.Mo
7.サルファイトオキシダーゼ  Fe.Mo
8.チトクロムオキシダーゼ   Fe.Cu
9.NADHデヒドロゲナーゼ   Fe
10.コハク酸デヒドロゲナーゼ Fe
11.トリプトファンオキシゲナーゼ(トリプトファンピロラーゼ) Fe
12.3一ビドロキシアントラル酸オキシゲナーゼ   Fe
13.ホモゲンチシン酸オキシゲナーゼ   Fe
14.インドールアミン2.3-オキシゲナーゼ Fe
15.フェニルアラニンヒドロキシラーゼ   Fe
16.モノアミンオキシダーゼ    Cu
17.ジアミンオキシダーゼ     Cu
18.リジルオキシダーゼ      Cu.Zn
19.アスコルビン酸オキシタLゼ  Cu
20.チトクロムオキシタLゼ     Cu
21.ポリフェニルオキシダーゼ   Cu
22.ガラクトースオキシダーゼ   Cu
23.スーパーオキシドジスムターゼCu.Zn
2辺.フェロキシダーゼ(ヘムシンセターダ)     Cu
25.δ一アミノレブリン酸デヒドラーゼ (ALAデヒドラーゼ) Cu.Zn
26.ウリカーゼ    Cu
27.ラッカーゼ    Cu
28.チロシナーゼ  Cu
29.ドパーミンβ一ヒドロキシラーゼ Cu
−−−−亜鉛含有酵素−−−−
30.アルコールデヒドロゲナーゼ   Zn
31.グルタミン酸デヒドロゲナーゼ  Zn
32.リンゴ酸デヒドロゲナーゼ    Zn
33.乳酸デヒドロゲナーゼ   Zn
34.炭酸デヒドロゲナーゼ   Zn
35.D一グリセロアルデヒド3-リン酸デヒドロゲナーゼ Zn
36.カルボキシペプチターゼA.B   Zn
37.ロイシンペプチターゼ       Zn
38.ジペプチターゼ  Zn
39.
RNAポリメラーゼ Zn 特に重要な酵素
40.
DNAポリメラーゼ Zn 特に重要な酵素
41.アルカリホスファターゼ Zn
42.α一アミラーゼ  Zn
43.サーモリシン   Zn
44.アルドラーゼ   Zn
45.プロテアーゼ   Zn
46.ローダナーゼ   Zn
47.アスパラギン酸Znトランスカルバミラーゼ Zn
48.ホスホマンノースイソメラーゼ  Zn
49.5一アデノシンモノホスフェイトアミノヒドラーゼ  Zn
50.メルカプトピルビン酸サルファートランスフェラーゼ Zn
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
51.アルギナーゼ    Mn
52.ピルビン酸カルボキシラーゼ  Mn
53.ガラクトシルトランスフェラーゼ Mn
54.メチルマロニルーCoA イソメラーゼ   Co
55.メチルテトラ葉酸一ホモシステイントランスフェラーゼ  Co
56.グルタチオンペルオキシダーゼ  Se

◆MgとKは細胞を元気にします
★細胞に多…細胞内ミネラル…カリウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛
★血液」に多い…細胞外ミネラル…ナトリウム、カルシウム
★骨に多い…骨ミネラル…カルシウム、リン、マグネシウム、ナトリウム

ミネラル 細胞内(mEq/l) 細胞外(mEq/l) 濃度差
ナトリウム 14 142 細胞外は10倍も濃い
カルシウム 微量 細胞外は1万倍も濃い
カリウム 157 細胞内は30倍も濃い
マグネシウム 26 細胞内は9倍も濃い
リン酸 75 細胞内は19倍も濃い

 ◆Ca、Naが多い細胞は元気が無い
 細胞内のCaやNaを正常に押し出すことができれば問題はないが、細胞内にCaやNaが溜まり生活習慣病体質になる
 @MgやKなど細胞内ミネラルの摂取不足…野菜不足
 A過剰な精神的・肉体的ストレスの持続
 B加齢に伴う消化吸収力の低下、細胞の機能低下
 C慢性病長期治療に伴う細胞機能の低下

◆Ca、Naは細胞を活動的にします
細胞はCaやNaの刺激によって活動状態に入る。そののちCaやNaを押し出すことで、
細胞は次の刺激を受ける状態に戻る
このように出入りを調節することで細胞は持続的に活動することができる。

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